初めて声の波動診断をしていただいた時、本当に衝撃を受けたのを覚えています。たった数回声を波形にしただけで僕の特性を見事に言い当てられてしまったからです。そこから、フルサウンドヴォイスに興味をもち、講座に参加しました。トーニング発声はとても気持ちよく、発生していると瞑想しているような状態になりました。終わったときはスッキリします。自分の特徴や活かし方がわかり、自分を丸ごと肯定できるようになりました。「声で人を癒やすことができる」ということも身を持って経験しました。
丁度その頃、リハビリ職という自分の仕事に限界を感じていて、通り一遍の手技や治療法だけではない何かを得たくて、自分の声で患者さんを癒せないかと思いました。
「治してあげようなんて上から目線でいてはよくないですよ。患者さんの”治ろうとする力”を信じて愛を込めて声をかけてください」と教えてもらい、言われるままに職場で失語症の患者さんに精一杯の愛情を込めて話しかけました。そうしたら、言葉が理解できないはずの患者さんの眼から涙がぽろってこぼれたんです。
とても感動しました。心が通じ会えたと思いました。その後、その患者さんはどんどんよくなり、かんたんな日常会話ならやり取りが出来るくらいまでになりました。
フルサウンドヴォイスのトレーニングをすれば愛情を声で伝播させることが出来るんだと思います。